秋の季節におすすめしたいメンタル転換法〜心の健康維持
モヤモヤした秋の季節におすすめ〜メンタル転換法
なんだかモヤモヤする…
何故か悪い事ばかり考えて、不安…
最近プラス思考になれない…
イライラ、イライラ…
クヨクヨ、クヨクヨ…
ここ最近、そんなメンタルになっている方、いらっしゃいませんか?
「秋」はセンチメンタルになりやすい季節と言われます。
秋が深まる、秋土用(2020年は10月20日〜11月6日)の頃は、モヤモヤ感もさらに深まりセンチメンタルになると言われます。
秋の季節に限らず、女性は生理前後にこの様なメンタルになる場合も。
そこで今回は、センチメンタルな秋の季節にピッタリの心の健康維持〜「メンタル転換法」をご紹介します。
秋の季節の心の健康〜メンタル転換法 ①日記を書いてみる
以前ヨガの先生に、
「思考や感情は目に見えないものだけど、湧き出してはエネルギーとして体内に溜まる」
と、教えて頂きました。
そんな時は、
「プラチャルダナ=吐く!!」
ヨガでは主に呼吸ですが、呼吸だけでなく、涙や声として、「カラオケ」や「文字に書き出す」なども良いそうです。
そこで、今回ご紹介するのは「日記を書く」ことです。
日記を書くメリット
ストレス(不安、苛立ち、悲しみなど)は、その感情を「言葉に出す」、文字に「書き出す」ことで、大幅に軽減すると言われています。
「ライティングセラピー」と言う心理療法の一つです。
過去様々な研究において、「書く」ことで感情の浄化や癒しの効果が表されています。
日記を書く、と表現してますが、言い表せない感情や不安などは他者に上手く伝えることが難しいもの。
そんな文章を組み立てようとすること自体がストレスになってしまう場合もあるので、文脈や文法など何も気にせずに、
ただただ書き出す、
ただただ文字を書き殴る。
それだけで溜まった感情のエネルギーを手放し、心が軽くなれる、といいます。
また、書いている内に漠然としていた感情や事柄が明確になり、
スッキリした!
ということもあるようです。
感情の浄化
『百人一首』を読まれた事はありますか?
『百人一首』は、自身の感情を上手く自然界の月や鳥や植物などに託し表現されています。
森鴎外、石川啄木らの日記も残っています。
それぞれ書く事で、感情のエネルギーを浄化していたのではないでしょうか?
読書の秋
また、「読む」こともおすすめです。
似たような境遇の作品を読む事で、気持ちに区切りをつけ、浄化していけます。
秋の夜長に、いかがでしょうか?
秋の季節の心の健康〜メンタル転換法 ②アロマテラピー
「アロマテラピー」(芳香療法)という言葉は、聞かれた事があると思います。
植物から抽出した精油を使い、その有効成分を体内に摂り入れる療法です。
体内に摂り入れる方法は2つあります。
①香りを嗅いで、脳に働きかける方法
②薄めた精油を皮膚から吸収させる方法です。
鼻を使って脳を刺激
ここでおすすめしたいのは、①の嗅ぐことで得る方法です。
人間には五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)があります。
五感の中で「臭覚」だけは他の感覚と異なり、直接脳に伝わり、記憶、自律神経、ホルモン、免疫系に作用すると言われています。
直接、脳に伝わるということは「即効性がある」ということですね。
香りにより懐かしさを感じたり、リラックスしたり、逆に目が覚めたり…
体験した事はないですか?
東洋医学的にみるアロマテラピー
香りを感知する嗅覚は、「鼻」を使います。
鼻は「肺」が司っています。
そして、五行で分類すると、前回のブログ「秋の季節の養生・セルフケア」で説明した通り、秋の季節の分類は「肺」です。
空気が乾燥し、呼吸器に負担がかかるので「肺」を滋養する必要があるのです。
良い香りを嗅ぐと「肺」を活性化する事ができるのです。
更に「肺」は体を動かす力の大元(宗気)をつくります。
また、身体を巡る「気」の流れ道(経絡)の出発点でもあります。
肺 → 大腸 → 胃 → 脾 → 心臓 → 小腸 →
膀胱 → 腎臓 → 心包 → 三焦 → 胆嚢 → 肝臓
→ 肺
肝臓で終わった経絡は「肺」へと戻ります。
良い香りを嗅ぐ事で、嗅覚からの刺激が全身を巡る経絡の始まりを刺激し、内臓全体を整える事になります。
また、「肺」は免疫力も司るので、免疫力アップにもつながります!
おすすめ☆エッセンシャルオイル
数あるエッセンシャルオイルの中で、メンタル面におすすめを何点か挙げてみます。
コップにお湯を入れ、何滴か垂らしてみたり、素焼きストーン、ティッシュなどに垂らしてみて下さい。
入浴中や、寝室におすすめです。
●ラベンダー
ラテン語で「ラワーレ(洗う)」を語源とするように、清楚な香りで怒りや不安などを洗い流してくれると言われます。
睡眠導入、睡眠の質も高まる事が知られています。
●ベルガモット
後で述べる漢方の面から見ても、この時期柑橘系はおすすめです。
ベルガモットは、オレンジの仲間です。
オレンジより温かみのある香りで、心に安らぎをもたらし、バランスを整えます。
血液循環も促進し、体を温める働きもあります。
不眠の場合、興奮や怒りで眠れない場合は先に挙げた、ラベンダーを。
孤独感や寂しさで眠れない場合は、ベルガモットが適しています。
「ネロリ」「プチグレン」と言った柑橘系の香りは全般的に不安や、抑うつに適しています。
●クラリセージ
語源である「クラルス」は、「明るい」「澄んだ」を意味します。
マスカットのような甘い香りが、霧に霞んだような感情を取り払ってくれます。
クラリセージの成分の分子構造は、女性ホルモンによく似ています。
その為、女性ホルモンの分泌を調整する働きがあるともされています。
※原液を直接肌につけない。
病気の治療中の方、妊娠中の方は芳香以外の方法で使用する場合は、医師や、プロのアロマテラピストにご相談下さい。
私が住んでいる街は、今外を散歩するとどこからともなく、金木犀の香りがします。
散歩しながら自然とアロマテラピーです!
山菜などもそうですが、その時期の体の養生・健康にぴったりのもが、自然界にはたくさん自生しているものですね。
心の健康〜メンタル転換法 ③漢方(食養生)
東洋医学では軽いうつ症状、不眠、不安感などは「気、血、水」の「気」の不調と考えます。
「気」の不調とは…
①気虚(ききょ)
「気」が不足している状態。
夏場、身体の冷やし過ぎから、胃腸が弱り秋に陥り易い。
精神不安や、不眠、抑うつ感、今までなんともなかったような些細な出来事にいつまでもクヨクヨ…
全身の倦怠感、食欲不振、顔色が悪い
②気滞(きたい)
「気」の流れが悪く、停滞している状態。
月経前の不調の原因にもなります。
不安感、クヨクヨ、イライラ、夜間目が冴えて不眠になる、集中力の低下、のど、胸のつかえ感、ゲップやため息
③気逆(きぎゃく)
「気」が下から上に逆流している状態。
精神過敏、怒りっぽい、動機
「気」を整えるおすすめ食材
肉類、鶏卵
鶏肉、牛肉などの肉類は「気」を補う性質があります。
大豆食品、イモ類、キノコ類
消化機能を高め、「気」を補う働きがあります。
柑橘類
「気」の巡りをよくし、リラックス作用もあります。
香味野菜
香りの高い野菜も「気」の巡りをよくします。
高ぶった「気」を改善する作用も
春菊、三つ葉、セロリ、シソ…
「酸味」の食材
肝臓の働きを助けて、「気」の高ぶりを鎮めます
梅干し、黒酢、グレープフルーツ…
コーヒー、紅茶、ココア
精神を安定させ、気分を高める働きがあります。
コーヒーは、取りすぎると体を冷やす作用もあるので、気をつけて下さい。
またそれぞれ、シナモンをプラスすることもおすすめです。
シナモンは体の表面を温め、「気」を鎮める作用があります。
いかがでしたでしょうか?
晴れの日があれば、曇りの日もある。
スッキリしない天気の時ももちろんあるのが自然です。
ただ、ずっと憂鬱な気分に囚われて、せっかくの「今」を楽しめないのは、ちょっと残念です。
秋の季節は、紅葉や、秋の味覚など、楽しみな事もたくさんありますからね。
気軽に取り入れられる事ばかりなので、是非お試しになってみて下さい。