第29回〜あなたの声年齢、いくつですか?

 

 

その人の姿を見なくても、声でだいたいの年齢って分かるものですね。

そして、声だけを聞いて予測した年齢と、実年齢がかけ離れていることは、なかなか珍しいものです。

 

声優さんなどには、70代になっても20代の役を演じ続けるなど、驚くほど声年齢が老けない方もいらっしゃいますが、一般的にそのような人は稀で、通常、声年齢と実年齢はかなり近いものです。

 

そして声年齢が実年齢より若い人には、見た目年齢も若い人が多いことに、お気づきでしょうか。

 

今日は、そんなところにも腸が関わっていることをお話しします。

 

 

 

声が若い人は、見た目も若い?

 

電話の相手は、あなたを何歳だと思うでしょうか?

 

さて、若々しい声とはどんな声か考えるため、まず老け声の特徴を挙げてみましょう。

・かすれ声

・ダミ声

・酒焼け声(実際には喫煙による声がれと言われる)

・低い声

・細い声

・ふるえ声

・こもった声

 

このような条件に当てはまる声を、人は老けていると感じるのではないでしょうか。

 

アニメなどのおじいさん、おばあさんキャラの声や、悪役・暗い役の声には、このような特徴を持たせていることが多いですね。

 

このことから、声は年齢だけでなく、その人の性格まで判断される材料になっていることが分かります。

 

声の印象が悪いと、人間性まで悪く見られるのだとしたら、事はより深刻です。

 

 

さて、これらの老け声の特徴から、若い声、美声とはどのようなものか類推できますね。

・ハリのある声

・ツヤのある声

・伸びの良い声

・高い声

・よく通る声

・芯のある声

・ハキハキとした発声

 

声は、喉の奥にある声帯を通って発生されます。

 

声帯は、息を吸う時に開いて声を出すときに閉じ、吐く息で振動することによって声が出ます。

 

ピタッと閉じているときれいに振動して発声されるので、ハリとツヤのある声になるのですが、声帯が老化したるんでくると、隙間ができるため、徐々に声もハリを失っていくのです。

 

 

また、女性は更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、声帯がむくむことで声が低くなり、男性は生体の筋肉が萎縮することで、声が高くなるそうです。

 

年齢を重ねて、声に威厳がなくなったと感じる男性は少なくないようです。

 

また、声帯は気管の入り口にあるため、隙間ができることで食べ物や唾液など、本来食道に入るものがうっかり気管のほうに入り込み、誤嚥性肺炎を起こしやすくなるというリスクも高まります。

 

 

 

喉の老化と肌の老化は比例する。

 

人と話す機会が減った今、適切に喉を使う習慣も大切

 

カラオケなどで歌を歌うことが好きな方は、よくご存じのことだと思いますが、年齢とともに声は細く、音域は狭くなります。

 

十八番だった曲を昔と同じキーで歌えなくなったことで、加齢を実感したことのある方もいらっしゃることでしょう。

 

 

また、声の老化には滑舌も関わっています。

滑舌が悪くなり、長時間しゃべっていると話し疲れを起こすようになると、かなり老化は進んでいると考えられます。

 

 

声がガラガラし、かすれるようになる人もいます。

また、全身に力を入れる際には声帯筋を締めるため、ここの力が衰え空気が漏れやすくなると、全身に力が入りづらくなります。

 

トイレでいきめないとか、重いものが持てないとか、力の衰えの原因は、筋力だけでなく声帯の老化にも起因するのです。

 

 

コロナ禍において、人と会う機会が減ったため日常生活の中で発語することが減り、喉を使わなくなった人も多いことでしょう。

使わなければ筋肉は当然、痩せて細くなります。

 

 

声を出すために使われる筋肉が衰えると、声は細くなり、滑舌も衰え、声年齢は加速度的に老化します。

 

感染対策をとって歌を歌うとか、積極的に電話を使うとか、声を出す習慣を作っていただきたいと思います。

 

声帯は肌と同じで、ヒアルロン酸やエラスチン、コラーゲンからできています。

 

加齢とともにそれらが不足し、肌が衰えていくのと同じように、喉も衰えるのは当然のこと。

 

肌はヒアルロン酸たっぷりなのに、喉だけそれらを失い老けていくとか、その逆で肌はボロボロなのに喉は若く元気とか、そういうことは基本的に起こり得ません。

 

 

だから、声が若い人は見た目も若い。

互いに深い関わりがあるのです。

 

 

 

つまり、肌を元気にすれば喉も若返る。

 

乾燥から喉を守るという意味でも、マスクは有効です

 

肌の調子が良くない時は、喉の調子も良くないはずです。

 

そんな日は、あまり大声を出さず、マスクでしっかり保湿をして、発酵食品など乳酸菌を積極的に摂るようにしましょう。

納豆やヨーグルトなどは、乳酸菌が豊富なだけでなく、その粘りのある食感も、喉を潤すのに良いとされています。

 

乳酸菌をたっぷり摂って腸を元気にすれば、肌の調子も戻って来ます。

 

その時は、喉の調子も良くなっているわけですから、腸活をすることが、声の若さを取り戻すことにもなるのです。

 

また、声帯を作っているコラーゲンは、加齢とともに作られづらくなりますが、アスタキサンチンを摂ることで作られやすくなることが分かっています。

アスタキサンチンは、サーモンやエビなど赤い海洋生物に豊富です。

 

また、コラーゲン生成には鉄分も欠かせません。

アミノ酸とビタミンCを材料に、鉄分のサポートを受けて合成されるため、すべての材料を体内に揃える必要があります。

 

 

難しいことを覚える必要はありません。

 

つまりは「バランスの良い食事が重要」ということです。

当たり前のことですが、それが大変なんですよね。

 

 

規則正しく自然でバランスの良い生活を志しながら、難しいときには家事サポートや宅配サービスやサプリメントなど、便利なものにも頼って行きましょう。

 

 

神経質になったり無理したりせず、ストレスを溜めないことが、

腸活にはいちばん大切です。

 

 

今回は、声の若さにも腸活が有効というお話でした。

 

 

次回もまた、新しい切り口で腸と乳酸菌のお話を楽しくお届けしますね。

 

まだまだ厳しい状況は続きますが、今年は去年より若々しい声で、元気に明るい話をたくさんできると良いですね!